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この章では、代表的なトラブルとその主な原因および対処法を説明いたします。問題が発生した場合は、まず以下の項目をお読みになってください。
この節では、すべての OS に共通な一般的問題について扱います。
- ボードを装着するとマシン自体が起動しない
- ボードが正しく装着されていない可能性があります。いったんボードを取り外してから、ふたたび確実にとりつけてください。
- ボードが取り付けられている PCI 拡張スロットに問題があるかもしれません。ボードを別のスロットに差しかえてください。
- 一部デバイスとの組み合わせによって、ボードが正しく動作しない場合があります。可能な限り不要なデバイスを取り外してください。
- BIOS の設定に問題がある可能性が考えられます。BIOS の設定を確認し、必要な修正を行ってください。
- お使いの PC に搭載されている BIOS に不具合があることも考えられます。最新版の BIOS にアップデートしてください。
- 使用しているマザーボードの問題かもしれません。マザーボードを別の種類に交換してください。
- ボードを装着すると OS が正常に起動しない(マシン自体は起動する)
- 他のデバイスドライバと競合が起こっている可能性があります。可能な限り不要なドライバを削除してください。
- OS の不具合が原因かもしれません。お使いの OS に対して提供されているパッチを適用してください。
Windows 95 および Windows NT では、エラーメッセージはメッセージボックスに表示されます。
- Windows 95 において、「can't allocate physical memory」と表示されドライバが正常に動作しない
- 物理メモリが不足している可能性があります。本ボードを利用するためには、最低 32MB の物理メモリが必要です。
- フレームバッファとして必要な、連続した物理メモリが不足しています。Windows 95 を再起動して、可能な限り他のアプリケーションを実行せずに、キャプチャを行うアプリケーションを起動してください。
- Windows NT において、デバイスドライバを正常にロードできない
- システムの IRQ が不足している可能性があります。可能な限り不要なデバイスを取り外し、該当するデバイスドライバを削除してください。
- 物理メモリが不足している可能性があります。本ボードを利用するためには、最低 32MB の物理メモリが必要です。
- フレームバッファとして必要な、連続した物理メモリが不足していることが考えられます。Windows NT を再起動して、可能な限り他のアプリケーションを実行せずに、キャプチャを行うアプリケーションを起動してください。
- WVCTEST.EXE で表示される画像の色がおかしい
- 明るさ、コントラスト、彩度、または色合いの設定が不適切な可能性があります。適当な値に修正してください。
- 画面の色数が不足している場合があります。画面モードを変更し、色数を増やしてください。
- WVCTEST.EXE の表示が遅い
- ディスプレイドライバの減色処理が原因かもしれません。画面の色数とキャプチャの色数を一致させてください。
- ビデオカードの性能が不十分である可能性があります。320 x 240 の画像を表示したときの速度が約 30 fps に達しない場合は、より高速なビデオカードを使用してください。
Linux および FreeBSD では、エラーメッセージは syslog に出力されます。また FreeBSD では、カーネルのオプションに「-v」を指定するとメッセージが詳細になります。
- ドライバをロードするとシステムがハングアップする
- 他のデバイスドライバと衝突が起こっている可能性があります。可能な限り不要なデバイスを取り外してください。また、不要なドライバを組み込まずにカーネルを再構築してください。
- Linux において、ドライバのロードに失敗し syslog に「can't get major number」と出力される
- 他のデバイスドライバが acvc と同じメジャーデバイス番号を使用しています。/proc/devices を見てそのドライバを特定し、カーネルから削除してください。acvc はローカルな使用のために予約されたメジャーデバイス番号 60 を使っています。
- ドライバのロードに失敗し syslog に「can't allocate …」と出力される
- 物理メモリが不足している可能性があります。本ボードを利用するためには、最低 32MB の物理メモリが必要です。
- フレームバッファとして必要な、連続した物理メモリが不足しています。OS を再起動して、可能な限り他のプロセスを実行せずに、ドライバをロードしてください。
- Linux において、上記以外でドライバのロードに失敗する
- ターゲット環境以外で make を行なった場合、カーネルバージョンの不一致のため insmod コマンドがエラーを出すことがあります。その場合は insmod コマンドに -f オプションを指定してください。
- 他のデバイスドライバと衝突が起こっている可能性があります。可能な限り不要なデバイスを取り外してください。また、不要なドライバを組み込まずにカーネルを再構築してください。
- FreeBSD において、上記以外でドライバのロードに失敗する
- 他のデバイスドライバが acvc と同じメジャーデバイス番号を使用しているかもしれません。そのドライバを特定し、カーネルから削除してください。acvc はローカルな使用のために予約されたメジャーデバイス番号 20 を使っています。
- 他のデバイスドライバと衝突が起こっている可能性があります。可能な限り不要なデバイスを取り外してください。また、不要なドライバを組み込まずにカーネルを再構築してください。
- xvctest や xvctest2 を実行すると「visual doesn't match」と表示して異常終了する
- サポートされていない depth を使用しています。X サーバを 8 bpp, 16 bpp, 24 bpp, 32 bpp のいずれかで実行してください。
- サポートされていない X サーバを使用しています。XFree86 または Acceralated X をご利用ください。
- xvctest や xvctest2 で表示される画像の色がおかしい
- 明るさ、コントラスト、または彩度の設定が不適切な可能性があります。適当な値に修正してください。
- 画面の色数が不足している場合があります。X サーバの depth を 16 bpp, 24 bpp または 32 bpp にしてください。
- xvctest や xvctest2 の表示が遅い
- xvctest および xvctest2 の減色処理が原因かもしれません。X サーバの depth を 16 bpp, 24 bpp または 32 bpp にしてください。
- ビデオカードの性能が不十分な可能性があります。320 x 240 の画像を表示したときの速度が約 30 fps に達しない場合は、より高速なビデオカードを使用してください。
- vctest を実行すると画面に意味不明な文字が表示される
- vctest はキャプチャした画像を標準出力に ppm 形式で出力します。出力をリダイレクトしてご使用ください。
- アプリケーションに与えた引数やオプションが正しく認識されない
- オプションは順番を入れかえることができません。必ず書式の順に指定してください。
- 数値の指定には、負の数を与えてもよいものと、正の数しか許されないものがあります。正の数を指定すべき引数に、負の数を指定していないか確認してください。
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